アダルトチルドレンと聞いてどんな状態を連想しますか。
“身体は大人だけど中身は子供である未熟な人間”を連想する方が多いと思います。
実は、子供時代に”条件付き愛情”や”機能不全家庭”の中で育ったため、正常な成長過程を踏むことができなかったことでトラウマを抱えている人をアダルトチルドレンと呼びます。
 子どものころの傷ついた思い出をいつまでも隠し持っていると大人になって生きづらさを感じ、アルコール依存症や摂食障害などの依存症や自傷行為などの問題行動、精神障害などを引き起こす原因となっています。
そこで、今回はアダルトチルドレンを生み出す要因の”条件付き愛情”についてお話したいと思います。

アダルトチルドレンを生み出す「条件つき愛情」とは?


アダルトチルドレンのウンセリングを受けた方の何割かが「自分が愛されていると思ったことはない」とのことです。
世間的には、恵まれた環境に生まれ、何不自由なく生きて来られたはずなのに「愛されていたと感じたことがない」と言うのはなぜか?これには条件つき愛情が深く関わっています。
条件つき愛情とは、愛を餌に子どもをコントロールしようとしていることで、例えば、○○したら、抱きしめてあげるなど、条件を付けて愛を与えるようなことが、日常的に行われていれば、条件をクリアしない自分は愛してもらえないと感じてしまいます。
例えば親に抱きしめてもらうなどの肉体的な接触や褒めやねぎらいの言葉などは受けたが、信頼感などの精神的な安心感を受け取ることなく育てられた人が、条件をクリアしないと愛されない、自分以外の存在にならないと愛されないと感じてしまい愛を受け取ること自体諦めています。
逆に強い依存傾向を示す場合があり、条件付き愛情にコントロールされているという特徴もあります。

親子で条件は普通に交わされる


子どもからのゲームが欲しいとの要求に対し「今度のテストで良い点数が取れたらね。」という会話は、どこの家庭でもよく行われている『交換条件』の1つだと思います。
親としては、子供に頑張って欲しくて、ただ買い与えただけでは甘やかし過ぎなど将来への影響を危惧して、「良い点数が取れたらね」と条件を付けてしまうものでしょう。
でもこれは、双方がある程度わかった上での「頑張ってね。うん、頑張る」と条件に応じることが多いと思いますので問題ありません。

問題となる条件付き愛情の特徴

ここで取り上げる【条件付きの愛情】とは『精神的虐待の温床となる可能性のある、半強制的な契約を一方的に結び続ける状態』です。

①愛そのものが条件


「いい子にしたら抱っこしてあげる」「これができたらママの子だと認めてあげる」など、愛そのものが条件となってしまっている。
このような対応を親が取ると、子供は「愛をもらえない恐怖」を感じて、必死で親の要求を受けいれようと頑張るため、効果的で即効性があります。
それに味をしめて日常的に使ってしまうと、子供の側が生きづらさを感じ始めてしまいます。
親から愛を交換条件に、取引に応じさせられた子は、まさに命がけで言うことを聞こうとします。

子はなぜここまで親の言うことを聞こうとするかといえば、それは「愛されないと命がない」からです。このストレスたるや半端じゃないほどのものがあります。
アダルトチルドレンの問題は、条件付きの愛情から発生する場合も少なくないため注意が必要です。

②ハードルを上げ、達成出来ないとペナルティを課す


親はどんどんハードルを上げていき、子はどんどんそれに従います。
親は「ホントに良い子に育ってくれた」と喜びますが、子はそうしないと愛されないという恐怖感で生きているから必死です。

「100点を取ったら欲しいゲームを買ってあげる」と言われ頑張ったが99点だった。100点以外の答案を持ち帰ったことでゲームは買ってもらえず、ペナルティとしてお小遣いまで没収されたと言う例もありますように、親には、子どもに良い成績を取って欲しいとの思いから知らず知らずのうちにその要求を高め、出来なかった時の罰則も強めてしまう方もいます。

③世代間連鎖する
自分の抱えた問題が、そのまま子供に受け継がれるので、新たなるアダルトチルドレンが生まれてしまいます。もしあなたがアダルトチルドレンであれば、過去の自分の発達段階に立ち帰って、そこでやり残したことをやり遂げる必要があります。

良い子に育てたいと思う気持ちは良くわかります。


この様なご相談をされる方は、親は、高学歴、高収入の恵まれた環境で子育てしている方が多く「子供を立派に育て上げること」を社会的使命のように感じておられる方が少なくないように思います。
「良い子に育てる」つもりが「親の都合の良い子に育て」になってしまっては本末転倒です。
子育てで大切なことは、親の考えや価値観を子どもに押し付けず、子供を対等な一人の人間として扱うことや自分の子育てはこれでいいのだろうかと自問自答を繰り返し、個性を伸ばすために日々自分ができることと考えます。
また、よく出来たことは褒め、やってはいけないことは叱るが、なぜ叱るのかをきちんと説明し、子どもがなぜ叱られるのかを理解することで社会のルールを教えて行くことも大切です。

まとめ

愛情あふれる子に育ては、子供が必要とする愛情を注ぐことです。

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